北中城のヤギ専門店 南山でヤギ汁、ヤギ刺を堪能
創業して20年あまりの「琉球料理 ヤギ専門店 南山(なんざん)」は、近年カフェなど飲食店で賑わっている北中城村の島袋にあります。
北中城村近隣で山羊料理、ヤギ汁といえば南山を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
沖縄には昔からクスイムンという言葉があります。クスイムンとは薬になる食べ物、体に良い食べ物という意味です。これは身体にいいものを食べて健康を保持するという医食同源の考え方で、滋養になる料理・食品・素材の事を言い山羊料理もその一つです。今でも祝い事に振る舞われたり、滋養強壮として食べ続けられている山羊料理です。
店主の国吉さん夫妻がお店を始めたのは、当時ご主人が働いていたお店の近くにあった山羊料理店が閉店するということがきっかけだったそうです。それから勉強をして作ってみたが、ヤギ汁を美味しく仕上げるのは難しく、試行錯誤の毎日でした。
そうして出来たヤギ汁は、あっさりとしていて初めてのかたにも食べやすい味です。こだわりをお伺いすると「下ごしらえから丁寧に。臭いがきついのはアクなのかなと思い、アクもきちんと取って作っています。お店をやって長いけど、こだわりは特になく一生懸命、丁寧に作る。そうじゃないと美味しくないので。」と、国吉さん。
食べる人の事を想い、丁寧に作ることがこだわり、美味しさの秘訣なのかもしれないですね。
早速頂きます。いただいたのは「ヤギ汁定食」ヤギ汁とヤギ刺とチーイリチー(ヤギの血の炒め物)とご飯。
(※写真のヤギ刺は単品で注文した場合の量です。定食に付いてくるヤギ刺はもっと少なめです。)
あっさりとしいて初心者向けと言われる南山のヤギ汁ですが、やはり臭いも味も独特でした。臭いが苦手な人も多いのでお好みでヨモギやショウガを入れて頂きます。好きな人は何も入れずに食べる人も居るんだとか。ほんのりピンク色をした山羊のさしみはヤギ汁とは打って変わって、匂いはほとんどなく、柔らかく美味しかったです。また、山羊のさしみには皮つきもありコリコリとした食感を好んで頂く人も多いそうです。県外からのお客さまも多く、ヤギ汁を食べるため来沖される方もいるそう。
「ヤギ専門店」を詠うだけあって南山は、山羊にこだわっていて市場で仕入れてくるのではなく、専属の方が山羊を丸々一匹仕入れて来るそうです。なので新鮮な刺身やチーイリチーなどの山羊料理を提供することができるのですね。
また、山羊料理以外にも、一般的な沖縄料理など定食メニューも豊富に揃えているので家族連れで楽しめること間違いないですね。
基本情報
住所 : 沖縄県中頭郡北中城村字島袋1391-5
電話 : 098-932-3736
営業時間 : 11:00~22:30(L.O 22:00)
定休日 : 月曜日
駐車場 : あり
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最終更新日:2017.03.24
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