山石敢當(やまいしがんとう)

石敢當は中国起源の除災招福の石柱で、災厄を除く意味を明示するために「石敢當」と刻んだともいわれ、中岡の強い武人の名を刻んで魔除けとしたという伝承も広く伝えられている。

熱田公民館の南東側、民家の西側塀の外に西向きに立っている。高さ1m、最大幅60cm、厚さ6cmで、二ービヌフニ(細粒砂岩)を使用している。主に魔物が屋敷内に入ってこないようにT字路や三叉路の突き当たりに魔除けのために立てたもので「石敢当」「石敢當」「泰山石敢當」などの文字が刻まれている。この石敢當は「泰山石敢當」と刻まれていたようである。昔、中国では偉い人の名前と同じ字を使うのは失礼だといって使うのを避ける習慣があった。この碑は、その習慣にならって、はじめは刻んであった「泰」の字を尚泰王(在位1848~79年)の時代に削ったと考えられる。「山」の字の上に文字を削った跡が残っている。

MAP

地図

GALLERY

ギャラリー