上の御嶽(いーぬうたき)
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和仁屋御嶽とも和仁屋御願ともいう。渡口みどり公園内にある拝所。
一帯は、和仁屋の集落の発祥の地ともいわれる。屋根、壁ともにそれぞれ一枚のサンゴ石灰岩でできた東向きの石造建造物。高さ80cm、幅107cm、奥行き61cm。祠には三つの神体(砂岩)が安置されている。村落としてハチウビーとウマチー(旧2月15日、旧5月15日、旧6月15日)に拝している。拝所の周辺は、現在の原名では門田原であるが、俗にタチザンバルとも称されているので、それが古い原名であったと考えられる。その原名から推察すると、タチガミ→タチジャミ→タチジャン→タチザンの変化がたどれるので、『琉球国由来記』(1713年)に記載されている和仁屋村の「上立神嶽」は、この「上の御嶽」に比定できるのではないか。上掲書には、「コバヅカサノ御イベ」と「マネヅカサノ御イベ」の二御前の神名が記され、大城巫(ノロ)の崇所とある。古老の記憶にも大城ノロがシルイソー(白装束)の出で立ちでこの御嶽を拝んでいた姿が残っているという。
INFORMATION
基本情報
郵便番号 | 901-2302 |
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住所 | 沖縄県中頭郡北中城村渡口 |
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