スタミナカルビ丼やチキンカツカレー、豚肉の生姜焼き、チャーハンセットなど、いわゆる“ガテン系男飯”が食べられる「くわっちぃ食堂 青空」。

 

店長の新里 勇人（しんざと はやと）さんは「飲食店がおいしいのは当たり前なので、家庭料理とは一味違う味わいを楽しんでいただけるように心がけています。食品ロス削減のために、ある食材をいかに効率的に使用するか考えながら“安くて早くておいしい”をモットーに日々励んでいます」と話します。

 

 

福祉業界から飲食の世界へ

 

勇人さんの兄、尚也（なおや）さんが浦添市に「くわっちぃ食堂（1号店）」をオープンしたのは2017年のこと。それまでずっと福祉関係の仕事に就いていた勇人さんは「一緒にやってみないか？」という尚也さんの一声で飲食の世界に足を踏み入れることに。もともと料理を作ることが好きだったこともあり、あまり迷いはなかったといいます。

 

 

その後、宜野湾市普天間に2号店を、令和元年9月にホテルサザンヴィレッジ沖縄の敷地内に3号店となる「くわっちぃ食堂 青空」をオープン（現在は北中城店のみ）。

 

 

ボリューム満点のメニューが約50種類並び、働き盛りの30〜40代男性の胃袋をがっしりとつかんでいます。

 

 

揚げたてチキンにたっぷりのタルタルソースが

 

創業当初からの人気No.1は「やみつきチキン南蛮」。鶏肉が揚がったらすぐに自家製の甘酢をつけ、上からタルタルソースをのせ、さらに甘酢をかけて完成。

 

 

タルタルソースはゆで卵とマヨネーズ、玉ねぎ、ピクルスを混ぜるのが一般的ですが「くわっちぃ食堂 青空」では“誰もが食べられるように”と、ピクルスの代わりに細かく刻んだきゅうりを混ぜ込みます。マヨネーズは酸味の少ないアメリカ製のものを使い、マイルドな仕上がりに。「衣のサクサクとした食感も楽しめるように」と、タルタルソースはチキン全体にかけず、中心にたっぷりと。

 

 

衣はサクッ、チキンは柔らかくジューシー。甘酢だれとミルキーでクリーミーなタルタルソースがしっかりと絡んだチキンはご飯が進みます。

 

 

サービスで付くご飯、玉子スープ、梅干しとタクワン、油味噌、日替わりの副菜はおかわり自由。

 

「冷蔵庫にあるもので料理を作るのは昔から得意でした。食材を無駄にしたくないので、例えばネギの青い部分は細かくカットしてチャーハンの具材にしたり、仕込んだソースは一滴も残さないようキレイに使いきるようにしています。原材料費の高騰が続いていますが、昔から通ってくださっている方や毎日足を運んでくださる常連さんもいらっしゃるので、これ以上値上げしたくないです」と勇人さん。ほとんどのメニューが600〜800円とリーズナブル価格ということもあり、一度訪れると「毎日でも通いたい」とリピーターが増え続けています。

 

「今日はガッツリ食べたい！」そんな日は、ぜひ「くわっちぃ食堂 青空」へ。

 

 

 

 

沖縄CLIPフォトライター 舘 幸子　http://okinawaclip.com/ja/detail/1533